理事長挨拶

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 令和5年5月25日より、やまがた被害者支援センターの理事長に就任いたしました寒河江と申します。
 当センターは、犯罪や交通事故に遭われた被害者やその家族の方々が、再び平穏な生活を取り戻すことができるよう、民間の立場から支援するとともに、被害者等の置かれた現状を広く県民に訴え、地域挙げての支援が行われるような環境づくりを目的に活動している民間団体です。
 当センターは、平成16年5月に設立され、その後、山形県や各市町村、山形県警察をはじめとする関係機関や多くの県民の皆様のご支援をいただき、平成19年4月には社団法人の許可を受けました。また、同年11月には山形県公安委員会から、犯罪や事故に遭われた後の早い段階から被害者等のニーズに添った支援を行うことができる「犯罪被害者等早期援助団体」の指定を受けております。
 そして平成24年4月には、公益社団法人の認定を受けて一層の活動強化を図っています。
 平成28年4月には、性暴力被害者の支援強化を図るため、山形県、県警察、県産婦人科医会、県医師会、県弁護士会、県臨床心理士会等関係機関の皆様からのご協力を賜り、当センター内に「やまがた性暴力被害者サポートセンター『べにサポ やまがた』」を開設いたしました。
 性暴力被害は、他の犯罪被害よりも、被害者が声を挙げにくいために犯罪そのものが潜在化しやすく、被害後の心的症状の長期化や被害申告による心身の二次被害等が問題となっております。
 『べにサポ やまがた』では、そのような被害者からの相談や医療および捜査関連支援を一カ所で、いわゆるワンストップで行い、被害者の心理的負担の軽減を図ることを目的として開設されました。現在は、性暴力被害専門の電話相談員と直接支援員が、声を挙げにくい被害者の心と身体に寄り添い、必要とする支援を行うため日々活動しております。また、被害者等が県内どこに住んでいたとしてもニーズに合った支援を等しく受けられる環境づくりの活動にも取り組んでおります。
 私ども、被害者支援センター並びに性暴力被害者サポートセンターの活動におきましては、今後とも関係機関の皆様との連携を図りながら、民間団体ならではの細やかな支援活動の充実を図ってまいる所存であります。
 皆様の一層のご支援とご協力をお願い申し上げます。

理事長 寒河江 浩二